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社会的責任投資銘柄→下のカテゴリーの「一覧」を参照してください。会社内容→銘柄選択を参照してください。 無料でやっていますので、「業」としてません。各人自分の判断で投資してください。
by idea66
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銘柄選択(81)
日立金属(5486)…先日東京12チャンネルのビジネスサテライトでインド市場の開拓と言うことで、軽自動車のスズキ自動車とともに日立製作所の家電部門の営業について放映されていました。まだマイナーな市場のインドで必死になってその技術性の高さを説明しまくっている日立の営業マンの地道な活動に感心してしまいました。日立系の企業というと、何か営利企業というより学術団体での研究・技術者集団のような感じがします。創業者の久原さんが掲げた「国産技術の開拓」というDNAが深く染み付いているのではと思います。ひたすら技術の伝承と研究開発に打ち込む日立グループの会社をいくつか紹介したいと思います。

同社は鉄鋼の分野に配置されていますが、いわゆる鉄板などの重厚長大型の素材は製造していないようです。電子金属材料や磁性材料、自動車間連部品の製造など、同社の高い特殊鋼の技術を活かした製品群となっています。

※特殊鋼…クロムとかニッケルとかの材料を少しずつ特殊配合した鋼のこと。
 例えばモリブデンを入れると、タングステン、バナジウムと並んで高温でもなかなか軟らかくならないようにする働きがあります。またクロムは錆びにくく、ステレンス鋼はクロムが10%以上入っています。

(配当利回り)
配  当 中間5円+期末5円予定
株  価 1,272円
配当利回り 0.78%
  
(業  績)
平成18年3月期
売   上  5,906億円(前年同期比+5.6%)
営業利益    475億円(+17.6%)
営業利益率   8.0%

(部門別売上)
●高級金属製品
売   上  2,460億円(前年同期比+21.4%)
営業利益    228億円(+21.1%)
営業利益率   9.2%

(製  品)金属・工具用材料、電子金属材料(ディスプレイ関連材料、半導体パッケージ材料、複写機・OA機器関連部品)、各種ロール(鉄鋼圧延用ロール、非金属圧延用ロール)、射出成形機用部品、構造用セラミック部品、鉄骨構造部品、切削工具など

(内部カンパニー)
・特殊鋼カンパニー
・ロールカンパニー
・日立ツールカンパニー
 (日立ツール 2004年度超硬工具国内シェア5位4.8%)

 金型・工業用材料及び切削工具は、自動車業界中心とした旺盛な需要により大幅増加。電子金属材料については半導体向け材料が海外向け中心に増加。液晶パネル関連材料は大幅増加。各種ロールは中国を中心とした需要増により増加。

●電子・情報部品
売   上  1,599億円(前年同期比+0.3%)
営業利益    171億円(+21.1%)
営業利益率   10.7%

(製  品)硬質磁性材料(フェライト、希土類・鋳造・ボンドマグネット及び応用品)、携帯電話用部品(アイソレータ、積層部品)、軟質磁性材料(ソフトフェライト、ナノ結晶軟磁性合金)、アモルファス金属材料、IT機器用材料など

※硬質磁性材料とはいわゆる永久磁石、軟質磁性材料はトランスなど交流の電磁気素子として用いられる。保磁力(磁化反転のし易さを示す量)が非常に大きく、ものをくっつける力を持つものがハード磁性材料、保磁力がそれより少なく、ものをくっつける力を持たないのがソフト磁性材料。
 詳しくは→磁性材料について

(内部カンパニー)
・情報部品カンパニー
・軟磁性材料カンパニー
・NEOMAXカンパニー

 フェライト・希土類等各種マグネット及びその応用品は自動車向けに好調。携帯電話用部品は、アイソレータが携帯電話でアイソレータレス化の影響を受け減少、積層品は増加し前期並み。軟磁性材料は、ソフトフェライトが携帯電話・ゲーム機器及び液晶テレビの生産増を受け好調。アモルファス金属材料は、省エネルギー・環境意識の高まりを背景とした電力トランス向け製品の採用増により大幅増加

●高級機能部品
売   上  1,843億円(前年同期比+6.6%)
営業利益     92億円(+9.9%)
営業利益率   5.0%

(製  品)高級ダクタイル鋳鉄製品、耐熱性鋳造鋼品、アルミホイールその他アルミ製品、各種管継手、ステンレスおよびプラスチィク配管機器、冷却水供給装置、精密流体制御機器、内装システムなど

※タグタイル鋳鉄…組成が高炭素(3.4~3.8%)、高けい素(2.5~3.4%)、低マンガン、低リン、低いおうの球状黒鉛鋳鉄で、流動性に富み薄肉鋳物の鋳造が可能。

(内部カンパニー)
・自動車機器カンパニー
・配管機器カンパニー
・日立機材グループ 

 耐熱鋳鉄製品は大幅増加。高級ダクタイル鋳鉄製品は製品精選により減少。アルミホイールは国内向け大口径品等の採用拡大で増加。ステンレス及びプラスチック配管はガス・水道分野の新製品の販売増で好調。

※自動車関連部品としては、ABSアクチュエータ用複合磁性材料、アミルホイール向けアルミダイカスト金型用鋼、アンチロックブレーキモータ用磁石、電子制御エアサスペンション用コイル、ハイブリット車向けモータ用ロータ部品、ピストリング用ステンレス材、エンジンバルブ用耐熱鋼などがあります。 

(総  評)

 高成長が見込める自動車、半導体・液晶製造関連、及び情報通信機器の部品・材料を提供しているようです。地道な材料技術の研究開発が同社の強みのようです。高性能製品の高級素材を供給する、縁の下力持ちのような存在です。
 もう少しIR活動など含め、情報公開に努めてもらいたいと思います。

社会的責任投資(継続的技術開発型) B
# by idea66 | 2006-04-23 02:37 | 銘柄選択51~
銘柄選択(80)
ニコン(7731)…このところ半導体製造装置の会社を何社か取り上げてきましたが、同社の紹介で打ち止めにしたいと思います。同社は大正6年(1917年)に東京計器製作所の光学部門と岩城硝子製造所の反射鏡部門を統合、三菱合資会社の岩崎小弥太の出資をもって「日本光学工業㈱として設立される。1918年光学レンズの製造研究に着手。戦後、昭和23年35㎜判計測連動カメラ「ニコンカメラ」発売。昭和25年ニューヨークタイムズ社よりニコンカメラとニッコールレンズの優秀性が紹介される。昭和34年に35㎜判一眼レフカメラ(NikonF)発売。昭和55年に国産初の超LSI製造用縮小投影型露光装置(ステッパー)「NSR-1010G」発売。
 同社は写真レンズ・カメラで世界的評価を受け、「世界のニコン」と言われるようになっています。ただ現況はデジタルカメラなどの製品の流入で、フィルムカメラ部門から一部を残し撤退する方針を決めています。今の収益柱は半導体・液晶製造装置やデジタルカメラ部門になります。

○2004年度 国内ステッパー国内出荷台数シェア1位 59.6%
 (2位はキャノンの37.7%)

※一眼レフカメラ…撮影レンズを通った光により形成された像をカメラ内部のミラーで反射させ、フィルムと等距離にあるフォーカシングスクリーン(ファインダースクリーンあるいはピントグラスと呼ぶ)に映った像で、写真範囲やピント・ボケを確認するファインダーを搭載したカメラである。

※縮小投影露光装置(ステッパー)…最先端の生産ラインで数多く使われる光リソグラフィー装置です。フォトマスクに描かれた回路のパターンを、4分の1に縮小しながらウエハー上の1個1個のチップに焼き付けるというものです。

※リソグラフィー工程…光を当てて特殊な薬品を感光させる写真製版の技術を使って、技術者が設計した半導体デバイスの回路パターンをシリコンウエハーの上に焼き付ける(転写する)ものです。

(配当利回り)
配   当 中間4円、期末4円予定
株   価 2,120円(4/14)
配当利回り 0.37%

(業  績)
第3四半期
売   上 1,929億円(前年同期比+25.5%)
営業利益   198億円(+3.5倍)
営業利益率 10.2%

第1~3四半期
売   上 5,358億円(前年同期比+15.0%)
営業利益   481億円(+244.3%)
営業利益率 8.9%

(部門別売上)
●精機事業
第3四半期
売   上   567億円(前年同期比+30.3%)
営業利益    34億円(+30.7%)
営業利益率  5.9%

第1~3四半期
売   上 1,729億円(前年同期比+13.6%)
営業利益   158億円(+3.3倍)
営業利益率 9.1%

 半導体・液晶メーカーの設備投資を背景として、半導体用・液晶用ステッパー販売好調。
 半導体用ArFステッパーや大型液晶用ステッパーの販売比率上向く。

※露光波長の短波長化の歴史(『これが半導体だ』かんき出版より)
 「…90年代前半に主流だった線幅0.5μm(500nm)までの半導体生産ラインでは、波長365nmのi線ランプを用いた露光装置が使われていました。
 しかし、96年ごろから登場してきた線幅0.35μm(350nm)の生産ラインでは、光源の波長よりも線幅の方が細くなってしまうため、i線ランプだけでは対応できず、さらに波長の短い光源が求められました。その結果台頭してきたのが、波長248nmのKrF(フッ化クリプトン)エキシマレーザーを光源に持つ装置です。
 …ただし、0.13μmの次の世代となる線幅0.09μm(90nm)以降の生産ラインにおいてKrF露光装置を延命させることは難しいとされており、KrF露光装置よりも波長の短い(波長193nm)ArF(フッ化アルゴン)レーザーを光源に持つ露光装置が使われています。」

●映像事業
第3四半期
売   上 1,177億円(前年同期比+27.1%)
営業利益   140億円(+8.2倍)
営業利益率  11.9%

第1~3四半期
売   上 3,141億円(前年同期比+17.7%)
営業利益   295億円(+3.3倍)
営業利益率  9.3%

 一眼レフデジタルカメラは最高機種「D2X」を筆頭に順調。12月に販売開始した「D200」も好評を博す。コンパクトデジタルカメラもデザインや機能に優れた期中発売した新機種が好調。コスト削減効果と相俟って大幅増益。
 なお4月14日のニュースリリースで、デジタル一眼レフカメラ専用 DXニッコールレンズの製品供給が間に合わないとのお詫びの広告がりました。売れに売れているということでしょうか。

 ○デジタルカメラ〔万台〕( )は前年同期  第3四半期   第1~3四半期
  デジタル一眼レフカメラ            24(30)      103(80)
  コンパクトデジタルカメラ          204(120)      545(420) 

 ○2004年度世界デジタルカメラシェア 4位 11.1%
  (1位ソニー、2位キャノン、3位オリンパス)

 ○BCNランキング(量販店販売ランキング)2005年12/1~12/8
  デジタル一眼レフカメラ
  1位 ニコン D200 15.6%
  2位、3位 キャノン EOS
  4位 ニコン D70 5.3%
  5位 ニコン D50 4.4%

●インストルメント事業
第3四半期
売   上   138億円(前年同期比+1.4%)
営業利益    10億円(+12.0))
営業利益率  7.2%

第1~3四半期
売   上   381億円(前年同期比+5.2%)
営業利益    17億円(+3.4倍)
営業利益率  4.4%

 生物顕微鏡が北米地域で市況低迷。半導体検査装置の収益性が改善。

(総 評)
 半導体製造装置メーカーの中では、一番回復傾向が強いようです。ステッパーの世界市場では同社、キャノン、オランダASMLの3社で寡占化している状況であり、ますます微細化が進む半導体・液晶製造会社の積極的な設備投資の恩恵を得ることができると思われる。来期より本格的なシリコンサイクルの上昇期を迎え、時期的にも良いタイミングになると思われる。
 精密機器業界はCSRは各社どこもしっかりしているようです。さすがにミクロン単位の正確性が必要とされるだけあり、倫理性についてもキッチリしているのでしょうか。
 
 社会的責任投資 B

# by idea66 | 2006-04-13 00:51 | 銘柄選択51~
銘柄選択(79)
日立国際電気(6756)…平成12年10月1日に国際電気、日立電子、八木アンテナが合併して同社は設立されました。国際電気というと移動体通信普及時には基地局など設備機器の需要の高まりで注目されたことがあります。日立電子の防災無線システムも公共事業拡大期にはよく材料として持てはやされました。八木アンテナは世界的に有名な同アンテナの発明を引き継ぐ由緒ある会社でした。
 現在は、公共事業の縮小、普及にともなう移動体通信設備投資の鈍化などを背景になかなか同社の取り巻く環境は厳しいようです。

(配当利回り)
配当予定 12円(うち記念2円)
株   価 1,576円
配当利回り 0.76%

(業  績)
第1~3四半期
売   上 1,018億円(前年同期比 ▲6.1%)
営業利益    65億円(▲26.0%)
営業利益率  6.38%

 通信・情報システムの大きな落ち込み、放送・映像システムの低調、半導体製造装置の堅調ということで、業績は前年比大きく減益となっている。

(部門別売上)
●通信・情報システム(移動体通信システム、公共・通信システム、情報システム)
 製品としては、防災行政無線システム、列車無線システム、携帯電話基地局関連装置、株価
通報表示装置など

第1~3四半期
売   上   347億円(前年同期比 ▲16%)
営業利益     7億円(▲80%)

 中国向け第三世代携帯電話事業の認可の遅れ、防災行政無線の公共事業減少等の影響により減少。

●放送・映像システム(放送システム、監視システム、CATV、アンテナ)
 製品としては、デジタルマイクロ波中継装置(可搬型、固定型)、衛星放送・衛星通信受信用機器、広域監視システム(道路、河川、港湾、鉄道等)など

第1~3四半期
売   上   287億円(前年同期比 ▲2%)
営業利益     7億円(▲12.5%)

 地上デジタル放送関連機器は増加、映像監視システム等は公共事業減少の影響で減少。 

●半導体製造システム
 製品としては、縦型酸化・核酸/LPCVD装置など。

第1~3四半期
売   上   383億円(前年同期比 +2%)
営業利益     7億円(+8.4%)

 主力の縦型成膜装置が好調。

※熱によって酸化膜や窒化膜を形成したり、熱処理を行う装置として拡散炉・減圧(LP)CVD(減圧式・化学的気相成長法)装置があります。同社は東京エレクトロンに次ぐシェアを占めているようです。

(総  評)
 半導体製造装置は回復傾向を見せているようです。移動体通信用基地局などの機器はドコモなど通信会社の設備投資計画に左右されるようです。監視カメラ、防災無線、各種無線システムなど今後新たな用途向け研究開発が大事だと思います。
 日立系ということで、基礎技術はしっかりしていて、研究開発投資も積極的です。ただやや保守的な感じがします。今後新たな製品の需要の拡大だめ、いろいろ工夫していってもらたいと思います。社会的責任では真面目に取り組んでいると思いますが、公共事業関連の官公庁との癒着の懸念があります。

社会的責任投資 C

(継続的技術開発型)
 
# by idea66 | 2006-04-09 00:59 | 銘柄選択51~
銘柄選択(78)
アドバンテスト(6857)…同社は1954年に東京都板橋区で創業者の武田社長ら3名で、3坪の事務所と4坪の作業所で設立されました。微小電流計など一貫して計測器の開発・製造に携わってきたようです。1962年には世界最高性能のエレクトロニクス・カウンタを発売。1972年には国産初の最高試験速度10MHzのLSIテストシステムを発売。1976年には「T310/31」がDRAM試験ができる世界唯一の実用機としてベストセラーになる。1991年には米VLSIリサーチが実施した「90年半導体製造装置顧客満足度調査」で第1位に選ばれる。2001年には米ニューヨーク証券取引所に上場。

(環境)
 昨年12/2に日本経済新聞社による「第9回企業の環境経済度調査」で製造業で25位に選ばれるなど環境問題にも真摯に取り組んでいるようです。

(配当利回り)
配  当 中間25円、期末45円(3/7上方修正)通期70円 
株  価 14,270円(4/5)
配当利回り 0.49%

(業  績)
第3四半期
売   上    678億円(前年同期比+59.0%)
受   注    757億円(+65.2%)
営業利益    178億円(+148.3%)
受注残高    619億円(+85.8%)
第1~3四半期
売   上  1,749億円(前年同期比▲7.6%)
営業利益    405億円(▲21.9%)
営業利益率  21.3%

 利益率は驚異の21%です。昨年前半の落ち込みから急回復しているようです。他の半導体製造装置業社に比べて回復のピッチは速いようです。

(部門別売上)
●半導体・部品テストシステム
第3四半期
売   上    500億円(前年同期比+61.2%)
受   注    560億円(+70.2%)
営業利益    166億円(+115.5%)
第1~3四半期
売   上  1,307億円(前年同期比▲9.3%)
受   注  1,496億円(+15.9%)
営業利益    376億円(▲17.4%)
営業利益率  28.7%

 ○メモリ売上 301億円(+29.1%)
 NANDフラッシュ向けT5370シリーズが大幅な伸び。
 DRAM半導体用テストシステムでは次世代向けが好調
 同社はメモリテスタで世界シェア1位

 ○非メモリ売上 199億円(+158.4%)
 LCDドライバIC向けT6300シリーズ好調。

●メカトロニクス
第3四半期
売   上    144億円(前年同期比+69.4%)
営業利益     31億円(+63.1%)
第1~3四半期
売   上    324億円(前年同期比▲9.3%)
営業利益     76億円(▲35.6%)
営業利益率   23.4%

 メモリ半導体向けのハンドラやデバイス・インターフェース製品が好調。

(地域別売上)第1~3四半期
・米州 182億円(▲3.2%)
・欧州 101億円(▲5.7%)
・アジア 921億円(▲18.6%)
・日本 543億円(+16.7%)


(総  評)
 同社はシリコンサイクルの回復・上昇の年に当たる来期には業績の好調が見込まれます。環境・コーポレイトガバナンスなど社会的責任についても真摯に対応しているようです。計測器という地味な分野ですが、世界でもNO1のシェアを持つ同社の技術力に感嘆します。

社会的責任投資 B 
# by idea66 | 2006-04-05 23:45 | 銘柄選択51~
銘柄選択(77)
日立ハイテクノロジーズ(8036)…この会社は特に業績が良いとか、社会的責任に積極的ということではなく、半導体製造装置メーカーの1社として取り上げます。同社は2001年に日立系商社の日製産業と日立製作所の計測器グループおよび半導体製造装置グループとの事業統括会社として設立されました。
 2004年度の半導体製造装置メーカーの売上ランキングで世界9位(2.9%)を占めます。しかし東京エレクトロンと比べると利益率ではるかに及ばず、あまりパッとしません。IR活動もあまり積極的ではないようです。日立系というと何か技術者集団であるが、やや固い感じあり、保守的な感じもします。

(配当利回り)
株  価 3,110円(3/31)
配  当 通期20円予定
配当利回り 0.64%

(業   績)
第3四半期
売   上  2,161億円(前年同期比+0.2%)
営業利益     68億円(▲13.4%)
第1~3四半期
売   上  6,410億円(前年同期比▲9.2%)
営業利益    225億円(▲5.0%)
営業利益率  3.5%

(部門別売上)
●電子デバイスシステム
主要商品…半導体製造装置、液晶関連装置、電子顕微鏡など
第3四半期
売   上    464億円(前年同期比▲13.3%)
営業利益     35億円(▲41.9%)
第1~3四半期
売   上  1,593億円(前年同期比▲4.1%)
営業利益    139億円(▲13.2%)
営業利益率  8.7%

半導体製造装置の主力製品である、測長SEM(走査電子顕微鏡)・エッチング装置が競合他社との競争激化により価格下落、欧米地域及び国内メーカーの投資姿勢の弱さから減少。
 解析装置は好調。
 液晶関連製造装置は台湾地域におけるえきしょうパネルメーカーの設備増強により堅調に推移しました。
 またハードディスク関連製品も好調。
 なお測長SEM(電子顕微鏡による半導体検査装置)は同社独自の技術で、世界シェア約65%を占め、特に国内、韓国、ASEANでは95%以上を占めるとのこと。

 半導体製造装置がシリコンサイクルの下降局面を反映して落ち込んでいるようです。ただ同社の中では利益率が高い部門であり、来期後半からはシリコンサイクルの回復傾向に当たり、業績も改善してくると思われます。

●ライフサイエンス
主要商品…医用分析機、分光光度機、クロマトグラフ、遠心機等の各種分析計測機など
第3四半期
売   上    201億円(前年同期比+16.1%)
営業利益     18億円(+140%)
第1~3四半期
売   上    604億円(前年同期比+2.8%)
営業利益     54億円(+63%)
営業利益率  8.9%

 医用分析装置は海外における免疫分析装置、検体前処理システムの需要が引き続き好調。
 バイオ関連機器は、米国向け遺伝子検査装置は堅調、汎用分析装置は伸び悩む。
 また同社が開発した心臓磁気計測システムが、米国2004 R&D Award、また国内日刊工業新聞2004年度「十大新製品」として受賞するなど技術力が評価されています。

 医用・バイオ関連分析装置は好調のようです。利益率は電子デバイス部門を上回ります。今後もこの分野や伸びが期待できます。

●情報エレクトロニクス
第3四半期
売   上    686億円(前年同期比+1.6%)
営業利益      3億円(前期▲25億円)
第1~3四半期
売   上  1,922億円(前年同期比▲20.3%)
営業利益     25億円(▲65.3%)

 携帯電話向け半導体は低調。ハードディスクドライブも減少。欧州向けブロードバンド関連商品は増加。チップマウンタは伸び悩む。有機EL製造装置は製品の端境期で減少。

この部門は日立各社製品の商社機能と一部自社生産のものがあるようです。

●先端産業部材
第3四半期
売   上    821億円(前年同期比+5.6%)
営業利益      12億円(変わらず)
第1~3四半期
売   上  2,990億円(前年同期比▲4.6%)
営業利益     25億円(▲3.9%)

 樹脂は堅調。特殊鋼や自動車関連部材は好調。半導体パッケージ基板は減少。光関連部材は通信関連部品が好調。

 この部門はほとんど旧日製産業の商社機能のようです。

(総 評)
 最初パッとしないと思いましたが、半導体製造装置、バイオ・医用分析装置など今後成長が見込める分野の独自開発による製品が揃っており、ひょとすると大きく業績が伸びる見込みもあるようです。
 それにしても、基礎技術をベースとした地味ですが技術基盤のしっかりとした企業だと思います。もう少しIR活動など積極的に行って、一般投資家にアピールしてはどうかと思います。

 社会的責任投資 C

# by idea66 | 2006-04-02 01:07 | 銘柄選択51~
銘柄選択(76)
(8035)東京エレクトロン…少し半導体製造装置の会社を続けて取り上げてみます。同社は1963年に東京放送(TBS)の出資により、その関連会社としてVTR・カーラジオ等の輸出、電子機器関連の輸入業務を開始しました。その後、1968年に米国サーコム社と合弁企業を立上げ、拡散炉の製造を開始。1970年には半導体製造装置の完全国産、完全自社生産化に着手します。現在(2004年度)同社は半導体製造装置の世界シェアで10.3%と米国アプライドマテリアル社に次いで2位です。

(世界シェア)
●コータ/デベロッパー 1位
●プラズマエッチング(絶縁膜エッチング)装置 1位
●熱処理成膜装置 1位
●ウエーハブローバ 1位
●枚葉成膜装置 2位
●洗浄装置 2位

※コータ&デベロッパー…フォトレジスト(感光剤)をウエハーに塗る装置と、露光した後現像液をウエハーに塗る装置を組み合わせたものです。フォトレジストとは、光を当てることで化学変化が起き、現像液に溶ける度合いが変化するという特殊な材料です。

※エッチング(食刻)とは、ウエハーに形成された膜を必要な部分だけ残し、不要な部分を除去させる技術です。
 エッチングには、侵食性の高い薬液に浸すウエットエッチングと、ガスの化学反応を使ったドライエッチングがあります。
 ドライエッチング装置は、フッ素や塩素系のガスとプラズマを用いて処理します。真空チャンバー内にエッチングする薄膜材料に合わせたエッチング用のガスを導入し、このガスをプラズマ化し、プラスのイオンが電極に置かれたウエハーに突進し衝突します。そして、被エッチング材料の表面上で化学反応が起こり、エッチングが進行するというメカニズムです。

※熱によって酸化膜や窒化膜を形成したり、熱処理を行う装置として拡散炉・減圧CVD(減圧式・化学的気相成長法)装置があります。この装置はバッチ型と呼ばれる100枚のウエハーを一括して処理できるものが中心でした。…ウエハーを1枚ずつ処理する枚葉式の形態で、ランプ加熱によるRTP装置が増えています。
 CVD(科学的気相成長法)装置は、原料となるガスを反応るつぼ(チャンバー)に流して、熱やプラズマを用いて下地となる膜と反応させて膜を堆積していきます。このCVD装置は雪が降り積もる様子に似ています。そのため段差がある部分にも均一な成膜ができるのです。

『これが半導体の全貌だ』 泉谷渉著 かんき出版より引用 

※ウエハ・プローバー…ウエハ状態で電気的諸特性を自動的に測定する装置。

(配当利回り)
株価 7,490円(3/24)
配当 中間25円、期末25円予定
配当利回り 0.67%

(業  績)
第3四半期
売   上 1,450億円(前年同期比▲3%)
営業利益   169億円(▲0.3%)
営業利益率 11.6%

第1~第3四半期
売   上 4,781億円(前年同期比+11.3%)
営業利益   532億円(+42.7%)
営業利益率 11.1%

 大日本スクリーン製造に比べて、シリコンサイクルの下降局面でも利益面では第1~3四半期で大幅なな伸びとなっています。しかし第3四半期の業績は下降局面を背景に伸び悩んできているようです。ただし受注動向は昨年終わり頃より改善してきているので、来期後半からまた販売面でも好調さが期待できまと思われます。

(部門別売上)
●SPE(半導体製造装置)
第3四半期
売    上 1,045億円(前年同期比+2.5%)
受 注 高 1,272億円(+15.1%)
受注残高 2,139億円(▲17.3%)
第1~3四半期
売    上 3,438億円(+11.6%)
受 注 高 3,216億円(▲16.3%)
○地域別売上(億円)
        第3四半期         第1~3四半期
国内     418(+104.1%)   1,082(+35.3%)
米国     188(+35.2%)      642(+94.6%)
欧州      98(+7.2%)       285(+36.5%)
韓国     129(+3.6%)       431(+12.2%)
台湾     149(▲54.8%)      765(▲0.9%)
中国      27(▲61.0%)       76(▲72.1%)
東南アジア他 33(▲42.6%)     153(▲50.8%)   

 (第1~3四半期の)受注高・(第3四半期の)受注残高がマイナスになっており第3四半期売上げの伸びが弱まったものの、受注高も上昇傾向にあり、来期以降また期待ができます。
 国内、米国、欧州で大きな伸びとなっている反面、アジア諸国で落ち込んでいます。

●FPD(フラットパネルディスプレイ)
第3四半期
売    上 166億円(前年同期比▲34.0%)
受 注 高  345億円(+419.4%)
受注残高   927億円(+14.4%)
第1~3四半期
売    上 597億円(+29.0%)
受 注 高 857億円(+79.2%)
○地域別売上(億円)
        第3四半期         第1~3四半期
国内      39(▲58.0%)       79(▲49.1%)
韓国      69(+57.8%)      122(+44.8%)                      台湾      55(▲38.1%)      373(+123.7%)
中国東南ア   2(▲91.3%)       21(▲60.0%)

 薄型テレビ市場の伸びに伴いパネルメーカーの投資も好調のようです。国内では落ち込んでいるものの、韓国・台湾で大きな伸びとなっています。受注高・受注残高も伸びており、来期も好調が期待できます。

●電子部品
第3四半期
売    上 202億円(前年同期比+8.1%)
第1~3四半期
売    上 621億円(▲2.6%)

 同社は国内最大級の半導体商社機能と設計受託や技術サポートなど付加価値の高い業務を行っております。

(総  評)
 同社は半導体・液晶製造装置において世界で高いシェアを占めています。今後ますます成長が見込まれる同市場において、同社の活躍も期待できます。
 また同社はディスクロジャーもしっかりしており、環境問題も真摯に取り組んでいるようです。

社会的責任投資C
# by idea66 | 2006-03-25 00:32 | 銘柄選択51~
銘柄選択(75)
大日本スクリーン製造(7735)…たまには小型株でもと思い、四季報をめくっていたらエスケーエレクトロニクス(6677)という会社に目が止まりました。売上170億円程度で液晶用パネル大型フォットマスクで世界2位とのことでした。ちょっとHP見ましたところ、2001年10月に写真化学というところから事業分割で誕生したようですが、この写真化学のルーツは何と1868年創業の京都の印刷所でした。またこのルーツの会社からは、大日本スクリーン製造も枝分かれして誕生していました。
 京都というと、京セラ、オムロン、ローム、日本電産、村田製作所という世界的に有名な電子部品・制御機器の会社があります。2チャンネルの学生の就職ブラック企業という特集では、これらの京都系の会社は激務などとのことで敬遠されています。しかし、これらの企業に共通して言えるのは、高い仕事(モノ作り)に対する倫理感のようなものがあると思います。「職人気質」というのでしょうか、まるで中世の修道院での禁欲的な労働奉仕をも思わせるような、あくまで地味で刻苦しながら、世間のためになるように、一心に仕事に打ち込むような。今の若い世代から見ると、ちょっと時代錯誤的、ともすると封建的な丁稚奉公のようにも見えてしまうところがあるのでしょうか。ただ、どれだけ技術が進歩しても、モノを作る人の倫理感が低下しては、やはりうまくいかなくなってしまうのではと思います。
 ということで、大日本スクリーン製造を取り上げてみたいと思います。同社はウエハ洗浄装置などの半導体・液晶製造装置が主力の会社です。現在シリコンサイクルの下降局面から底バイ、そして徐々に回復傾向を見せる時期に当たっており、同社の業績も減益傾向となっております。今年後半からシリコンサイクル(※)の上昇局面に入ると見込まれるため、同社の業績もそれにともない復調傾向になると思われます。ちなみに日本半導体製造装置協会のBBレシオ(販売(3ヶ月平均)÷受注(3ヶ月平均))は2004年後半から2005年前半まで1以下で低迷していたが、05年後半から回復し出して、特に05年12月は1.19、06年1月(暫定値)1.10と回復基調が顕著に見られます。

(※)シリコンサイクル…半導体業界の景気サイクルのことで、過去40年近くに渡って4年ごとに浮き沈みを繰り返している。

(企業理念)
・「未来共有」未来をみつめ社会の期待と信頼に応える。
・「人間形成」働く喜びを通じて人をつくる。
・「技術追求」独自技術の追究と技術の融合を推進する。

(配当利回り)
通期予定 10円
株価 1077円(3/17)
配当利回り 0.93%

(業  績)
第3四半期(平成17年4/1~12/31)
売   上 1,668億円(▲15.4%)
営業利益   107億円(▲41.5%)
営業利益率 6.41%

(部門別売上)
●電子工業用機器事業
売   上 1,250億円(▲19.9%)
営業利益    97億円(▲39.4%)
営業利益率 7.76%

○半導体製造装置
 枚葉式洗浄装置は堅調だが、コータ・デベロッパーやバッチ式洗浄装置が減少 
(※)枚葉式洗浄装置…ウエハー1枚ずつを処理するもの。ウエハー1枚をチャンバー呼ばれる部屋にいれてウエハーを回転させて上から薬液を垂らして行います。1枚ずつ処理するため、汚れが再付着しない点や細かい制御が可能ですが、生産性が悪い点がデメリットとなります。
(※)コータ・デベロッパー…塗布・現像装置。フォトレジストをウエハーに塗る装置と、露光した後に現像液をウエハーに塗る装置を組み合わせたものです。
(※)バッチ式洗浄装置…ウエハー50枚を一度に槽(バス)に入れます。多槽式と単槽式があります。多槽式は、各種薬液が入った槽に順番にウエハーを浸していく方法で、単槽式は1つの槽で次々に薬液を入れ替えて乾燥工程まで行います。
『これが半導体の全貌だ』泉谷渉著 かんき出版 から引用

同社の世界シェア(同社推定)は2002年度→2004年度に着実に増加しています。
・枚葉式洗浄装置 25.1%→40.5%
・コータ・デベロッパ 8.1%→15.1%
・バッチ式洗浄装置 37.4%→45.5%

○液晶製造装置
 世代交代が進み第7世代ガラス基板対応装置が伸びたが、第5、6世代が減少。
(※)第7世代 基板サイズ 1870㎜×2200㎜
   第6世代         1500㎜×1800~1850㎜
   第5世代         1000㎜×1200~1300㎜

第5世代以上のTFT用液晶用コータ・デベロッパの世界シェア(同社推定)は74.0%に達しています。

●画像情報機器事業
売   上   409億円(+2.3%)
営業利益     6.8億円(▲63.0%)
営業利益率 1.66%  

 CPT関連製品の導入が進んだことで、メーカー間の競争激化により売上減少。
(※)CPT(computer to plate)…シーティーピー、フルデータをポジフィルムに介さずに直接刷版(plate)に焼き付けること。

 CPTの世界シェア(同社推定)は36%に達します。


(総  評)
 同社の半導体・液晶製造装置(洗浄装置やコータ・デベロッパ)の世界シェアは40~74%にも達します。今後シリコンサイクルの上昇ともに、この高いシェア占有にともなう利益率の上昇が見込まれます。また京都系企業に共通に見られる、「激務」とも取られかねない仕事に対する高い倫理性があると思います。

 社会的責任投資 C 
# by idea66 | 2006-03-20 00:36 | 銘柄選択51~
銘柄選択(74)
(8850)スターツ…先日ピタットハウスネットワーク㈱の代表取締役の寺本さんの講演を聞く機会がありました。「サービス産業」であるとのことを非常に強調されていました。
 不動産屋というと、強引な営業姿勢、正確な情報を開示しないでごまかす、とにかく自分さえ儲ければ良い、というような何か倫理感に欠けたイメージがあります。本当にお客さんのことを思って、正確な情報提供をして、お客様のためになるようなアイデアを出していく、といようなサービス業としての考えが不動産屋には欠落しているように思えます。
 その点、同社の話を聞いていると、スーパーなどと同じようなサービス業としての真摯な姿勢が見て取れます。同社の目指すのは、「総合生活文化企業」「ストック型収益積層ビジネスモデル」となっています。
 さて同社は持株会社のスターツ㈱の下に賃貸・売買仲介のスターツピタッツハウス㈱、不動産管理のスターツアメニティ㈱、土地有効活用・建築工事のスターツCAM㈱、分譲事業のピタットデベロップメント㈱、出版・メディア事業のスターツ出版などの子会社群があります。

(配当利回り)
通期配当予想 10円以上
株  価  2120円(3/15)
配当利回り 0.47%(10円の場合)

(業  績)
第3四半期まで(平成17年4月~12月)
売   上 519億円(+9.6%)
営業利益  28億円

通期予想
売   上 870億円(+8.3%)
経常利益  62億円(+11.6%)

(部門別売上)第3四半期まで
●仲介・賃貸管理事業
売  上  243億円(+17.8%) 

 子会社としては、賃貸・売買仲介のスターツピタットハウス㈱、不動産管理(賃貸・分譲マンション・駐車場等の管理)のスターツアメニティーがある。
 「ピタットハウス」としての店舗には中間期末で、直営店106店、フランチャイズ126店があります。今街の不動産屋は様々なシステムで遅れを取り、大手不動産ネットワークに取り込まれています。大手ネットワークとしては同社の他、アパマンネットワーク、センチュリー21などがあります。三井のリハウスもフランチャイズがありますが、今は直営店主流で展開しているようです。特に賃貸管理が主力のところは同社かアパマンに入るところが多いようです。ちょっと見ない間に、駅前の不動産屋が急に緑色のピタットハウスや青色のアパマンの看板にすげ替えてしまっています。ただ同社のフランチャイズの業務はその他の事業のピタットハウスネットワークが行っていますので、この事業部では直営店の賃貸・売買仲介の売上が中心となります。
 また同社では、競売方式の住宅売買システム「マイホームオークション」、投資物件のインターネットでのオークションシステム「インベスターズオークション」を行っています。不動産売買というと、海千山千の営業マンが物凄いクロージングをかけて売るみたいなイメージがありますが、情報について少々不透明・不公正な内容が見受けられることがあります。オークションは衡平・透明性が高く私は良い方式だと思います。
 管理事業では、住宅の管理戸数が129,632戸(前連結会計年度末比+19,089戸)、駐車場が82,235台(+5,728台)となっています。管理分野でも大手の寡占化状態に向かっています。サービス向上のための様々なシステムの充実にはそれなりの資本と人材、ノウハウが必要となります。
 賃貸・売買仲介手数料、管理手数料とも順調に伸びているようです。

なお中間期の事業内売上は以下のようです。
・不動産受取手数料 51億円(+11.8%)
・メンテナンス売上  34億円(+3.6%)
・賃貸収入       73億円(+27.7%)

●建築事業
売  上  164億円(+11.7%)

 東京西部・神奈川県及び常磐新線沿線までエリアの拡大を図っているようです。また女性の観点からの設備・仕様等を充実させた「オザリア」シリーズなどのコンセプトを明確にし、安全。安心に配慮した賃貸住宅の企画・開発に注力しています。また免震構造の賃貸住宅にも特に力を入れています。

●分譲事業
売  上  38億円(▲40.8%) 

 共同事業方式の高層ツインタワーマンション「ブリリアグランデみなとみらい」555戸、「アルファグランデⅣ番街」236戸など分譲マンション、戸建分譲など行っています。

●その他の事業
売  上  73億円(+32.4%)

 OZマガジン、メトロミニッツなど発行しているスターツ出版㈱、「ピタットハウス」のフランチャイズを推進しているピタットハウスネットワーク㈱、スターツ証券、スターツアセットコンサルティング(不動産投資信託における運用コンサルタント)、スターツケアサービス(高齢者グループホーム運営)、スターツホテル開発など多彩な企業群があります。
 スターツ出版はジャスダックに上場しており、特にインターネット事業はオズモール会員数が40万人越えるなど急成長しているようです。
 ピタットハウスネットワークは、FC事業を全国規模で展開して、急成長しているようです。スーパーバイザーによるきめ細かな経営指導が好評を得ているようです。ロイヤルティーは定額だそうです。看板設置、人材育成などの名目で別途料金がかかるようです。なお同社独自開発の実践型不動産管理システムの<RJ-1>により、各FC店に統一したシステムを提供できるようです。今後、コンビニと同じように、街の不動産屋さんの大部分が大手不動産管理ネットワークに取り込まれると思いますが、同社も取り込む大手の中の1社だと思います。本部の高いシステム構築により、そのマニュアル・人材育成・商品開発によりFC店の質も向上していく。信託業法の改正、不動産の証券化などの動きと合わせて、膨大なFCネットワークシステムは巨大な販売網の構築に繋がると思われます。


(総  評)
 生活総合文化企業を目指す同社の今後の展望は、様々な顧客のニーズを受け容れて順調に進展すのではと思われます。 
 街の不動産屋さん及び中小規模の地場の不動産業者も大手不動産管理ネットワークに加入してシステム向上を目指さないとやっていけなくなると思われます。同社のFC店舗数もまだまだ増大していくと思われます。同社は自社での管理ノウハウを基にFC店と共存共栄を図るべくシステム向上に努力しているようです。

社会的責任投資C→B
# by idea66 | 2006-03-16 01:49 | 銘柄選択51~
銘柄選択(73)
(5201)旭硝子…先日、日本板硝子が英国の大手ガラスメーカーのピルキントンを買収して、旭硝子と並ぶ世界トップのシェアを持つに至るとの報道がありました。。この世界のガラス業界というのは、珍しく日本メーカーが1位(旭硝子23%[2004年]),2位(日本板ガラス・ピルキントン19%)を独占し、3位グループもセントラルガラスとサンゴバン(フランス)の提携組(16%)が占めています。つまり圧倒的に日本のメーカーが強みを持っているようです。旭硝子もグラバーベル(ベルギー)やAFGインダストリーズ(米)を傘下に収め、もちろん世界的規模で展開しています。
 また東レ、クラレなどと同じく素材産業の同社も高付加価値化に向かって懸命です。前期売上げの約30%は電子・ディスプレイ関連売上になっており、液晶・プラズマテレビなどの薄型ディスプレイ用のガラスを供給しています。TFT液晶用ガラスで世界シェア約30%、PDP(プラズマディスプレイ)用ガラスでは約85%のシェアを占めています。

(中期経営計画)
(1)TFT用ガラスを中心とするFPD(フラットパネルディスプレイ)事業への積極的な投資
(2)新興市場でのガラス事業の拡大
(3)北米事業の収益改善に取り組むとともに、2005年の状況を踏まえCRT(ブラウン管用ガラス)事業の収益改善を新たに重点施策として追加し、既存事業の成長と収益力の改善を目指す。
(4)次世代の成長事業としてエレクトロニクス&エネルギー事業を本格的に立ち上げる。

(薄型ディスプレイ用ガラスの現況と予測)
●TFT液晶パネルの生産は2005年度は前年比40%増加したことに加え、ディスプレイ表示面積の大型化により、ガラス基板需要は前年面積比約60%伸長したようです。
 2006~2007年は液晶パネルの需要は年率20%弱、ガラス基板の需要は年率20~30%の伸びが見込め、さらに上振れの可能性もある。
●PDPのパネルは2005年度には前年比倍増している。

(環境関連商品の研究・開発)
●薄膜シリコン太陽電池で定評のある「U透明導電膜(TCO)」を開発。そのコーティング技術をベースに、さらに変換効率(太陽エネルギ→電気エネルギー)をアップする次世代TCOを開発しています。
●燃料電池に用いられる膜と触媒を一体化した燃料電池の心臓部を司る部材「膜・電極接合体」を開発。加えて開発した新型電気二重層キャパシタは、電極および電解質液に独自の技術を活かし、エネルギー密度(重量あるいは体積当たりの蓄電エネルギー)を従来品の3倍近くまで引き上げました。
●安価な金属シリコンを原料に、耐熱性の高い窒化珪素の多孔体をつくる独自技術を用いたDPF(ディーゼル・バティキュレート・フィルター)を開発。

(環境負荷低減)
 京都議定書で定められている温室効果ガスのうち、同社ではHFCとSF6を製造しているが、その排出量は1996年度の11,026トンから2004年度には690トンに低減、2006年度には473トンまで低減するよう努力している。
(※)HFC(ハイドロフルオロカーボン)…炭素とフッ素と水素のついた化合物。冷媒、発泡剤、洗浄剤、噴霧剤などに用いられる。
(※)SF6(六フッ化硫黄)…フッ素と硫黄からなる化合物。高い絶縁性から電気機器の絶縁媒体に使われる。

(配当利回り)
年間配当予定 15円
株  価  1594円(3/6)
配当利回り 0.94%

(業  績)
平成17年12月通期
売   上 15,266億円(+3.5%)
営業利益  1,181億円(▲15.2%)
営業利益率  7.73%

(部門別売上)
●ガラス事業
売   上 7,589億円(+2.5%)
営業利益   380億円(▲20.9%)
営業利益率  5.0%

○板ガラス部門 
売   上 4,559億円(+5.3%)
 各種建築用ガラス製品。出荷量は増加、高付加価値品も増加するが、原燃料価格の大幅値上がりにより減益となる。

○自動車用
売   上 2,860億円(+7.9%)
 自動車生産台数の増加にともない売上好調。

●電子・ディスプレイ事業
売   上 4,438億円(+1.8%)
営業利益   609億円(▲14.1%)
営業利益率 13.7%

○ディスプレイ部門
売   上 2,944億円(+7.4%)
 TFT液晶用及びPDP用ガラス基板大幅に伸びるが、CRT用ガラスが販売数量・価格とも大幅に落ち込む。

○電子部門
売   上 1,524億円(▲7.9%)
 液晶用バックライトチューブの需要堅調。液晶プロジェクター用の光学フィルターやDVDレコーダ用光ピックアップ部品が需要調整で価格下落。半導体製造装置用石英や携帯電話用の中小型ディスプレイ用ガラスは低迷していたが第4四半期には回復した。

●化学事業
売   上 3,004億円(+5.0%)
営業利益   163億円(▲2.4%)
営業利益率 5.4%

○クロールアルカリ・ウレタン部門
売   上 1,826億円(+7.9%)
 日本・アジアで需要が増加する。原燃料価格の高騰も、商品価格の改定で相殺し堅調。

(※)クロールアルカリ…塩を電気分解してできる、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム、NaOH)、塩素、水素を中心として呼ばれる。 
(※)ソーダ灰(炭酸ナトリウム)は塩に炭酸ガスやアンモニウムを反応させて製造する。
ソーダ灰はガラスの原料になる。

○フッ素化学・スペシャリティ部門
売   上 1,128億円(変わらず)
 PDP用光学フィルター堅調。フッ素樹脂、フッ素フイルム、フッ素ゴムなど堅調

(総  評)
 現在急速に普及が進む薄型テレビに使用される、液晶及びプラズマテレビ用ガラス基板で世界的に高いシェアを占めている。特にプラズマでは約85%を占めている。前期はブラウン管テレビ用のガラスが大幅に落ち込んだため、ディスプレイ部門も伸び悩んだが、来期はブラウン管用ガラスの縮小整理及び薄型テレビ用ガラスの大幅の伸びを見込めそうである。また半導体製造用合成石英や液晶用バックライトチューブなどの電子部門も好調が見込めるため、同社では来期のディスプレイ・電子事業の売上を5,300億円(+19.4%)、営業利益を900億円(+47.8%)と予想している。何と利益率は17%ほどになる。
 また素材産業であることから来る環境負荷の問題も、有害物質排出量の大幅削減や新エネルギー(太陽電池・燃料電池)の部材開発などに取り組んでいる。

社会的責任投資B 
# by idea66 | 2006-03-07 02:35 | 銘柄選択51~
銘柄選択(72)
(9746)TKC…『不撓不屈』 高杉良著 新潮文庫を読んで、背筋がゾォーとするほど久しぶりに感動しました。主人公はTKC創業者の飯塚毅さんですが、単なる経営者としては捉えきれない、哲学者・宗教家・法学者でも括れない、真理を求め・倫理に厳格・友愛に燃え、使徒のような使命感を持ち、圧倒的なこの世の不条理に抗い続けた方でした。
 物語は、飯塚さんに個人的な妬みを持った大蔵官僚による、国税庁・検察庁など国家権力による冤罪事件に対して、決して怯むことなく壮絶な格闘を綴ったものです。高杉さんの会心の作です。

 以下に私が関心を持ったところを記します。
●戦後においても、昔の特高警察のような人権無視の捜査が行われていた、また現にこのようなことが行われる可能性があるかもしれないということ。税務署・検察などが、その権威を背にして強引な捜査を行い、またマスコミなどにリークして世論操作なども行えば、どんなに無実な人でも簡単に犯罪者に仕立てられて、社会から抹殺されてしまう。どんなにすばらしい民主主義の制度を持っていても、国民が無関心で、マスコミが機能せず、官僚・政治家が腐敗して、警察・検察・税務署などの人心も荒廃してしまえば、物凄く恐ろしい全体国家のような体制になってしまう恐れがある。もしかすると今現在もマスコミに世論操作されて、自由で民主主義的に思っていても、実質的には官僚・政治家合体の強力な支配下に隷属しているかもしれません。

●上記のような国家権力の横暴を防ぐために、国会議員というのは決定的に重要だということです。若き日の渡辺美智雄さんのように、議員の独自の調査による質問というのは、国家権力に対して、人権を守る上で欠かせないものです。しかし、その議員が官僚や業界と癒着したりしていたら、もう話になりません。今はどうでしょうか?政治家=議員という等式がなにか成り立たないような気もします。議員というのは、専門的知識を持ち、調査分析の上、現行法体系の不備を指摘しつつ、質問し、新たな法律を作っていくというのが任務のはずです。利権などを追い求めて、まるでブローカーのように暗躍していることは、ないと思いますが…。それにしてもこのごろ、迫力ある質問というのはあまりないような気もしますが…

●税務の法規というものは、私のように単細胞の人間には、経費はこれこれ認めるとか、帳票類はこうしろとか、何か本当に形式的なものに感じていました。しかし、そのそれぞれに法哲学的に深い意味合いがあり、どうしてそういう経費の認識をするに至ったかとか、外国ではどういう認識をしているかだとか、とても単なる形式的な規定ではないということです。そういえば税金というのは、国の財源の基となるものであり、また合理的な税負担を実現しない限り、健全な国家経営ができないということなんだと思います。税金にのー天気な自分は国民の資格なしでしょうか。

●また税理士というと、あまり私は良い印象は今までありませんでした。お金持ちのコンサルタントみたいで、節税・節税と法の穴を探して、うまくやっているという、あまり倫理感のないような感じでした(自分はお金がないので、お世話になったことがないものですから)。
 しかし飯塚さんのモットーは、税金は法哲学上のギリギリの(国と国民との間の)衡平な負担をすべきであり、その負担については絶えず猛勉強して精査し直すことが大事だとのことです。

●飯塚さんが国家権力の不正と戦っていくとき、その原動力の源は何かというと、小さいときから帰依してきた禅宗の教えだったそうです。「自利とは自他をいふ」という友愛に基づいた精神。正しい倫理規範を常に追い求めた飯塚さん。禅宗の教えのように、実践倫理の尊重は、どのような経営学の理論よりも重要なことのように思えます。

(社長挨拶より)
「TKCは、「わが国の会計事務所の職域防衛と運命打開」と「地方公共団体の行政効率向上による住民福祉の増進」という極めて明確な事業目的を掲げ、1966年に創業しました。…
 会計事務所の社会的使命の達成と関与先企業の健全な発展を支援するという大切な目的のもとに、理念を同じくする全国9300の会計事務所とその関与先企業57.5万社を対象にオンライン・ネットワークを構築し、高度情報サービスを提供しています。…
 東日本を中心とする全国471市町村に導入され、その高い稼動評価と相まって…」

 小説にも出てくる毅さんの息子さんの真玄さんが現在の社長さんです。毅さんがアメリカの会計業界の視察で、コンピューター化による金融業界の会計士業務の侵食に対して、強い危機感を持ち、「自利とは他利をいふ」の精神のもと、計算センターを中心とする会計事務所のネットワーク作りに奔走して築いてきたのが、同社です。
 現在、NECや富士通も世界的な大手会計事務所と提携、又は日本法人の買収などを通じて、ソリューション事業の一つとして会計業務のIT化を強化していますが、その遥か以前にその重要性を毅さんは認識していたということでしょうか。

(配当利回り)
年間配当予定 35円
株価 2210円(3/1)
配当利回り 1.58%

(業  績)
平成17年9月期
売   上 535億円(前年比+2.9%)
経常利益  61億円(+5.9)

(部門別売上)
●会計事務所事業
売   上 373億円(前年比+4.0%)
営業利益  57億円(+10.9%)

 業務内容としては以下のようです。
○TKC統合情報センター(全国9都市)によるコンピューターサービス
(1)大量出力(印刷)を伴うバッチ処理サービス
(2)データ・ストレージ・サービス
(3)ダウンロードサービス
○TKCインターネットサービスセンターによるコンピューターサービス
(1)インターネットサービス
(2)イントラネットサービス
(3)ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービス
(4)データベースサービス
(5)データストレージサービス
(6)ダウンロードサービス
(7)データバックアップサービス
(8)データセキュリティーサービス
○パソコンまたはクライアント・サーバに搭載するソフトウェアの開発提供
○同社の情報サービスの利用に伴うシステム機器の販売
○専門スタッフによるシステム・コンサルティングサービス

※簡単な用語解説
バッチ処理…一定期間(もしくは一定量)データを集め、まとめて一括処理を行う処理方式。
データストレージサービス…データを安全に管理していくサービス
イントラネット…社内や学校内等、限定された範囲でのコンピューター・ネットワークを接続するときに、インターネットの採算的な技術を利用することで低コストとベンダー独立性を高めようとするとりくみ、またそのようにして構築されたネットワーク
ASP…ビジネス用のアプリケーションソフトをインターネットを通じて顧客にレンタルする事業者のこと。

 現在会計税務業務でのIT化・国際化が、国の政策と相まって急激に進んでいるようです。例えば、連結納税、電子申告などの採用です。そのために法改正も多くなっているようです。
 また同社の会計税務業務の高い倫理性や的確さにより、金融機関が同社の会計情報をそのまま経営者ローンの審査に利用するシステムも開発されているようです。
 また公開企業、公開志向企業向けに提供する会計業務システムもあるようでです。

 いずれにしても、飯塚毅さんという、あの博学(とことん法哲学的に掘り下げる)で倫理性の強い性格のDNAが、同社のソフトの骨格には受け継がれていると思います。それにしても会計業務というのは、倫理性がものすごく問われるものなのだとつくづく思います。

●地方公共団体支援事業
売   上 125億円(前年比+0.5%)
営業利益  1.6億円(▲58.1%)

 地方公共団体でもIT化の進行は急ピッチのようです。平成13年1月に発表された内閣府のIT戦略「e-Japan」により、次々行政のIT化の政策が出されているようです。また平成の大合併により市町村合併のためのシステム統合の需要が高まっているようです。
 特に最近、介護保険関連の事務作業が急増しており、それに対応する業務ソフト導入が急がれているようです。
 同社のように倫理性の高い民間企業が、何かとお役所仕事的な行政の事務を効率化するということは、まさに国民のためになるのだと思います。

(総  評)
 それにしても、こういった上場企業もあるんだなぁーとつくづく思いました。公共団体と言われるところでも、ひどく倫理性が欠如した組織が多いと思われるなか、同社はまさに奇特な存在と言えると思います。衡平な会計税務処理は、民主主義の根幹の一つだと思います。

社会的責任投資 A

# by idea66 | 2006-02-28 02:35 | 銘柄選択51~
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